2011年8月23日火曜日

「僕はこれが一番すきだ。」

僕にビートルズを教えてくれた
彼はそう言った。
ポールマッカートニー ソロ最高傑作。
アビーロード 後半の延長とも言えこれらを含め 3部作。












中学1年のすばらしく天気のいい秋の午後
ノリヤスは彼の兄の部屋に秘密に僕を招いて
緊張し震えた指先でレコードを
注意深く手のひらで端を押さえターンテーブルにのせ
アームをゆっくり動かし真っ黒な
LPの最初の溝に針を慎重に落としこれを聞かせてくれた
僕らはいつの間にか遊ばなくなり
二人とも中学を卒業し
同じ高校に入り
卒業式でも顔を見たきりだったが




あれから彼とは一度も会っていない。


Music  flux.









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