2011年6月15日水曜日

「萩の七化けと言うんです。」


その店の前は
浦和駅で降りるようになって
数えきれない程通り過ぎたに
違いなかったし
最初に目にしたのは
恐らく十年以上前だったろうが

飲食店が並び
昔ながらの石畳の
休日や昼時には
自転車や人を避けられないくらい
の幅の小道で
旧中山道へ向かう
中程にあったが
足を踏み入れたのは初めてだった。




その壱



あるとき急に抹茶が飲みたくなり
テキトーに点ててみたが
どうも百円均一の器では
心地がわるく
機会あるごとに
昔ながらの商店街らしきところの
なんとか園という名前の
お茶屋さんや陶器屋さんを覗き
値段や手触り 色 模様など
ど素人だからこそ
手頃で気に入る茶碗を探していた。




萩  井戸茶器 その弐


何かおさがしです?
上のようないきさつを話すと
何年もお店をきりもりしてきただろう
二人の女性は

いいことですそれはと始めると
この辺りのものもいいですが
萩焼はどうでしょう?
七化けするといわれ
薄茶を点てて大切に使い込んでいくと
どんどん器の色が変わっていき
器の趣き
味わい楽しめます

萩の七化けと言うんです。」

七変化のような意味。

勢いづいてとても親切に
教えてくれた


その参




器には焼き物のグレードがあるらしく
紹介はまたの機会にゆずるけれども
マジックの手書きでの
『セール中』
の黄色い紙に誘われて入ってしまったが
卸価格で正価の半額。


店名:増幸 浦和店 048−822−3814

埼玉県 さいたま市浦和区 仲町1丁目4-16






その四

その伍


その六


きっかけは衝動なのか
あるいは成分補給か
幼児期記憶の退行か
午後のひとときに
茶筅を回して

一服いただき増す。

七化けするのは
器か

それとも。



Traditinal flux.


4 件のコメント:

Ohana さんのコメント...

そういえばお抹茶って久しく飲んでないなぁ。子供の頃は茶道を習っていたりして、何かとお茶と接する機会はあったのに、最近はコーヒーばかり飲んでる気が。たまにはワタシもお抹茶をたててみようかな。あ、でも我が家にはお抹茶茶碗がない。。。今度実家でせしめてこようっと。

Streamer Smith さんのコメント...

Ohahaさん

コメントありがとう、

アロハブログ真似ています。

楽しい内容なので、思わず読んでしまう。

ボキャブラリが的確、豊富。

ご家族の楽しい様子も

レイの様子も、伝わりますね。


ご実家にはすごい茶碗あるぜ、多分。

では。

吉野歩 さんのコメント...

ブログアドレス交換しました、吉野です。
さっそく来ちゃいました。

静謐な空気の流れるブログですね。
暑さが少し和らぐ気がしました。
私のとは対極です(笑)

Streamer Smith さんのコメント...

吉野さん
http://ameblo.jp/cocco1026/

タイキョクしてしまいましたねえ。

対局。

僕も寄りました。

ハッとしましたね。

吉野さんの影響で

この自分のブログ面白くねーと

感じ、

どっかマネしたくなってきました、

キャラクターのお目めと鼻息に

吹き飛ばされたら変わるかも。



さあ、この流れ Fluxは

いずこへ連れて行くのか。

ありがとう。